”鶴見区の人が愛情を持って何度も見直したくなるMAPを描きたい”
まいど、ライターのかねごんです。めっきり暑くなってきましたね。
一気に気温が上がるこの時期、体調を崩しやすいのでお気をつけてください。
さて、現在進行中のつるみトキメキMAP。
今回はこのMAPを形にしてくださる”想いをえがくデザイナーしみずゆか”さんにインタビューを行いました。
自身も鶴見区民であり、このMAPメンバーでもあるゆかさん。故郷である広島からデザイナーになるという夢を叶えるために大阪に出てきたといいます。出産を機に、一度お仕事から離れますが、再度デザイナーというお仕事を再開され、今は主婦業をされながらフリーデザイナーとして活動されています。
このプロジェクトに対するメンバーとしての思いや、たくさんの声を形にするデザイナーだからこそ抱える苦悩もあるそうで。
そんなこともまるっと含めて聞いてきていただきましたので、是非ご覧ください。
ゆかさんの思いが伝わればいいなー。
◯今回はCafé de Lien*のMIUさんがインタビュアー、ネイルサロンSTRAWBERRYの山中さんがサポートに入っていただき、3人の対談形式で行いました。
Contents
自己紹介〜私はやっぱりデザインがしたい〜
MIU・山中)改めましてよろしくお願いします。自己紹介をお願いします。
ゆかさん)しみずゆかと申します。職種としてはグラフィックデザイナーですが、イラストのみを描くお仕事もさせていただくことが増えてきたので、「想いをえがくデザイナー」と名乗っています。
MIU)やっぱり小さい頃から絵を書いたり、ものを作ったりするのが好きでデザイナーになりたいって思うんですかね?
ゆかさん)そうですねー元々好きっていうのもありましたが、高校の時に「グラフィックデザイナー」っていう職業を知って、「これやー!!!」ってなったのがきっかけです。その時は、正直名前の響きとかかっこよさみたいなものが一番大きかったように思います。
MIU)始めはどこかに勤めていらっしゃたんですか?
ゆかさん)専門学校を卒業してから大阪の某会社に就職して働き始めました。その会社は商品のパッケージや雑貨のデザインをやっているような会社で、幅広くいろんなことに取り組めそうだったのが就職の決め手になりましたね。ただ、いざ働き始めると働く前に思い描いていたようなお仕事はなかなかできず、結構大変でした。営業さんとお客様の間でちゃんと話が通ってなくて、何度も何度もやり直しさせられたり。同期で入った3人と愚痴を言い合いながら必死でやってました。たまに営業さんと同行してお客様と直接打ち合わせさせてもらう機会があって、その方が断然うまく楽しくてうまくいったので、その経験は今の仕事の仕方につながっていると思います。
MIU)ゆかさんのそういう下積みの話を聞くの初めてかもしれない。その時はどんな商品に携わっていたんですか?
ゆかさん)確かにあまり人に話さないかも(笑)。その時は営業さんが取ってきてくださったお仕事を受ける形でお仕事をしていたんですが、いろんなものがありましたね。パッケージのデザインから、商品に貼ってあるシールの修正とか本当にいろいろ。大手の雑貨屋さんに並ぶような商品のデザインもさせていただく機会もありました。
MIU)なるほどなるほど。そこから今のようなフリーのデザイナーになられた経緯は?
ゆかさん)子供が生まれたら子育てに専念したいと思っていたこともあり、「私はデザイナーの仕事はやりきった!」って言い聞かすようにデザインのお仕事から離れることにしました。私の母がバリバリ働くキャリアウーマンで、平日の日中はほとんど家にいなかったのもそう思わせた大きな要因かもしれません。
子育てをする中でインターネットをしてたら「寝相アート」というものに出会って、なんの気なしにやってみたんです。お散歩中に頭の中でイメージして、落ち葉とか枝をちょっとずつ拾ってきて、息子がお昼寝しているときに一気に作り上げました。それを作った時になんだかすごく満たされた気がして。「やっぱり私はこういうイメージを形にすることが好きなんだな。やっぱりデザインの仕事がしたいな。」って思って、身近なところから少しずつお仕事としてお引き受けするようになりました。
MIU)そうなんですね。女性にとっての子育てとお仕事の両立は難しい問題ですよね。ゆかさんの場合、地元が大阪じゃないしその辺りも苦労されたんじゃないですか?
ゆかさん)私の地元は広島県の小さな島で、島の人がしょっちゅう声をかけてくれて、島全体に育てていただいたような環境でした。なので、知り合いの少ない大阪の環境は辛かったですね。「孤独感」「不安感」が強くて、私がこの子を育てなきゃ!みたいなプレッシャーがすごかったです。今は少し余裕ができて外に出ることも増えましたが、当時は周りのお母さんに打ち明けることもできず、家に引きこもってました。
MIU)私も子供がいますが、頼る場所や話を聞いてもらえる人がいないのは辛いですよね。そういう意味でもお仕事を始められたのはよかったのかもしれませんね。今は主にどんな依頼を引き受けているのですか?
ゆかさん)チラシ、名刺、ポスターといった紙媒体が中心になります。今はスマホケースや鞄といった小物にデザインをすることもありますね。伝えたい人に届くようなデザインを心がけています。
MIU)ちなみにゆかさんの432っていうのは?
ゆかさん)しみずなんで、しみずを数字に置き換えて432って。覚えてもらいやすいサインを考えててそれをロゴにした感じです。
MIU)4が崩れてますがこれも意味がある?
ゆかさん)はい!崩して自分のゆかのYを表してます。
山中)えっ私もゆかやから、使おうかな。(笑)
ゆかさん)432って後々調べたら、432ヘルツが癒しの音と言われるみたいで、偶然なんですがうまくいったなみたいな笑
山中)やから癒される見た目なんやー!
ゆかさん)やったら嬉しいですけどw
温かみのあるデザインを
MIU)作品を見ると、ほんわかするような手書き調のものが多いですが、そこはこだわりですか?
ゆかさん)手書きの良さや暖かさは手書きでしか出せないと思っています。デザイナーが使うソフトには手書き風のフォントもありますが、手書きは同じものがないオリジナルになりますし、その日その時の思いが乗るので、お客様が伝えたい大切な部分は手書きで行うことが多いですね。拘りってわけではないですが、いきなりパソコンで作業するのではなくて、必ずアナログでラフを描きながら考えるようにしています。この時に誰のために、何のために、どうしたいのか、何を一番に伝えたいのかなどをまとめていきます。
MIU)お客様のヒアリングをすることが多いと思いますが、そういう時はどういったことに重きをおいてされますか?
ゆかさん)その人の温かみ、人間味ですかね笑。その人らしさを引き出せるように、そもそもなぜそれを始めようと思ったか、みたいなところをじっくり聴きますね。今回のMAPでは関わる人が多いので、ターゲットやコンセプトといったいろんな情報をメッセージから集めて、イメージを膨らませました。
MIU)私はゆかさんをこのMAP企画よりも以前から知っていて、色々とお願いすることが多いのですがこの足袋もすごい可愛くって。ロゴのbが足袋の形になってて、こういうこだわりを入れてくださるんやなって。
ゆかさん)ありがとうございます!関わるものに関しては、優しさ、味、温もり、みたいなものをできる限り詰め込んでいるつもりです。
鶴見区をアートで盛り上げたい
MIU)実際に鶴見区でアート活動をされていると聞きましたが?
ゆかさん)今日インタビューをさせてもらっている、Café de Lien*さんのウインドウアートを書かせていただきました。ここのこういうやつ。
他にもプリントクッキーを販売されているギフトスイーツさんでもクリスマスシーズンのアートを書かせていただきましたし、鶴見区のstudio walottaというお花屋さんの窓部分に書かせていただきましたね。
MIU)私は実際にお願いした側ですけど、ただ描くだけじゃなくて描いてるところもライブペイントで書いてくれるので、そんな所も素敵ですよね。それ自体をイベントにもできますし。
ゆかさん)そういった要望にも答えたいと思います。
つるみトキメキMAPをデザインする上で大切にしていること
MIU)実際にMAPを作ってもらってますが、このMAPを手掛ける上での思いやこのMAPをどのように使って欲しいとかありますか?
ゆかさん)今はMAPメンバーの似顔絵を作らせてもらっていまして。このMAPを見た人がMAPに乗ってる人ってどんな人やろ?って、会ってみたくなる、誰かに言ってみたくなるようなMAPにしたくて。
同じ鶴見区の人が、この街や人に愛情が湧いて何度もみたくなる。そんな親しみを持ってもらえるように、手描き感を大事にしてデザインしています。
普通のチラシって自分の興味がないものやったら捨てちゃうじゃないですか?このMAPはそうならないで欲しい!鶴見区の人が大事に持っておいてくれるようなものに。
MIU)読めば読むほど知りたくなるみたいな?
ゆかさん)そうそう。それって、一般的なフォーマットのチラシではそうならない気がして。手書きでやることで読み込みたくなるものになればいいのかな?って。
MIU)鶴見区に住んでいる人が手にとって、どういう風に楽しんで欲しいとかありますか?
ゆかさん)人にフォーカスしているので、実は私◯◯好きなんです。みたいなその人の良さがわかる、要素を入れ込みたいと思っています。それが1つの話題になるような。ただ一枚のものなので、どうやって表現するかはこれからですが・・・
MIU)面白いMAPになりそう。楽しみですね!
ゆかさん)時間はかかりますが、楽しみにしていてください^^
このインタビューを見てくださった方へメッセージ
MIU)最後にこのインタビューを見てくださった方や同じような主婦の方にメッセージをいただけますか?
ゆかさん)
見てくださった方へ
今私は鶴見区民ですが、出身は広島県で瀬戸内海の離島で育ちました。その島では。島全体が親戚みたいな感じで、暮らす人みんなが知り合いのような環境で過ごしていました。高校を卒業してから、鶴見区に移り住んで今で17年くらい鶴見区にいます。結婚してからもずっと第二の故郷みたいな感じ。第二の故郷でもこのMAPを通してたくさんの人が繋がって、「あそこの○○さん!」みたいな、あったかい街になればいいなと思います。出来上がりを楽しみにしていてください!
主婦の方へ
私も専業主婦を経験して、母親という役目に没頭するがあまり、「自分は一体何をやりたかったんだろう?」とモヤモヤ辛い日々を経験をしました。そこで自分が好きだったデザインというものに触れ、自分がやりたいことをすることで今は楽しく過ごすことができています。自分というものを押し殺して家族のため、子供のために生きるのではなく、お母さんだって自分の好きなことに時間を使ったり、自分がしたいことを周りに伝えてみたり、自分に素直に行動してもいいと思います!鶴見区は子育て世代がとっても多いし素敵な人たちがたくさんいます。辛い時は我慢せず、一歩踏み出して声を上げて欲しいです。是非遊びに来てください!待ってます^^
MIU・山中)ありがとうございました!
○インタビューここまで○
いかがでしたでしょうか?
私はこのMAPを通して、ゆかさんとお知り合いになりましたが、ここまでMAPに想いを載せてくれるとは思っていませんでした。
イラストやチラシのデザインというのは、大体の場合修正の回数や相談の頻度が決まっていて、その中で良いものを作るようにします。そんなデザインを今回は回数無制限で、本当に細かく丁寧に向き合ってくださっています。
これは自身が鶴見区民であり、MAP製作のメンバーであるということも大きく影響しているとは思いますが、本当に大変な作業をこなしてくださっています。
しかも、気づいたら参加者のイラストまで描いてくれることになってますしw(やりすぎちゃいますか?!)
つるみMAPに関わる人の中には、
「ゆかさんやったら大丈夫!」
「任せてたらうまくやってくれる!」
そんな風におっしゃる方が何名もいらっしゃいました。
一人一人の想いに真正面から向き合うところが、ゆかさんの信用につながっているんだろうなと今回のMAP製作の過程を通して妙に納得したところです。ほんで穏やかな見た目とは裏腹にやたらに熱い!(笑)
チラシやロゴを依頼する人は、そのものにいろんな思いを詰め込んでいると思います。これからそれらを使って頑張っていくぞ!っていう気合いも入ってるでしょうから、ゆかさんのように本気で向き合ってくださるデザイナーさんは心強いのではないかな?と思います。
ぜひご要望のある方は、ページ下部のインスタやつるみトキメキMAPのアカウントに連絡してみてくださいね^^
改めてゆかさんありがとうございました!
さて、ゆかさんが描いてくれているいろんな人の想いがつまっているつるみトキメキMAP製作も最終局面に突入中!
この文章をHPに掲載する時にはもしかしたら完成しているかも!?
ぜひ楽しみに待っていて欲しいなと思います^^
次回は誰がインタビューに登場するか楽しみにお待ちください🎵
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